【就活戦後処理】持株会・NISA・生活防衛資金を大学生なりに考えた話
2026-03-21
はじめに
この記事は、大学生の自分が資産形成についてゼロから調べて考えた体験記です。特定の投資商品や銘柄を勧める意図は一切ありません。あくまで「自分はこう調べて、こう考えた」という記録として参考程度にご覧ください。
この記事でわかること
- 資産形成がなぜ必要か
- 資産形成についてどのように情報収集すれば良いか
- 大学生でもできること・できないこと
- 大学生が資産形成について知るメリット
就活を終えた大学生が、持株会・NISA・生活防衛資金について調べて考えた体験記です。「守り」から優先順位を決め、投資信託をコアにした仕組みづくりや、家計管理アプリの自作まで行いました。特定の商品を勧めるものではなく、思考プロセスの記録です。
なぜ資産形成を考え始めたのか
以下の理由が組み合わさって資産形成を考えるようになりました。
- 就活で持株会やストックオプションのような「株式」の知識が必要になった
- 将来のライフイベントでまとまったお金がかかる
- 引越し、住宅購入、結婚など
- 物価高騰・インフレヘッジ
- ただの好奇心
せっかくなので、長期インターンで沢山働いて生まれた寝かしているお金を働かせたいと考えるようになりました。
どのように調べたか
とりあえずYouTubeを見る
最初はYouTubeで投資系インフルエンサーの動画などさまざまな情報を見ました。確かにわかりやすく、様々な知識を仕入れることはできました。
しかし、これだけ買えば絶対安心といった断定的な発信や、特定の商材やサービスへの誘導も散見され、全てを鵜呑みにするのは危険だと感じました。情報源は複数用意する。これが基本方針です。
最終的に金融庁へ辿り着く
金融庁が様々な情報を公開していました。政府機関なのでここが一番信用できる情報源だと思います。
金融庁:パンフレットページ
このページでは「基礎から学べる金融ガイド」など金融の基礎から学べる教材が多く用意されています。しかも、かなりわかりやすいです。資産形成だけでなく、家計管理、生活、保険、ローンなど今後関わるであろうものを網羅的に解説しているので、必ず一度は目を通した方が良い内容だと感じました。
⬇️ 金融庁のパンフレット https://www.fsa.go.jp/common/about/pamphlet.html
金融庁:利用者の方へページ
このページでは投資詐欺や高リスクな金融商品の注意喚起、制度の解説を行なっています。全てに目を通したわけでは無いですが、この取引大丈夫か?と気になったときはここを一度確認してみると良いかもしれません。
⬇️ 金融庁:利用者の方へ https://www.fsa.go.jp/user/index.html
金融庁:NISA公式サイト
NISAは資産形成の代名詞のようになっており、名前だけ聞いたことがあるという人は多いと思います。簡単に説明すると、投資をした際の利益に対して非課税になる制度です。詳細はNISAの公式サイトをご覧ください。
⬇️ 金融庁のNISA公式サイト https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/index.html
情報収集が完了。「守り」から考える
資産運用となると大体は株式、不動産、債券、暗号資産、FX、貴金属など多種多様ですが、リスクが伴うものが多いことがわかりました。となると、どのようにリスク軽減しつつ運用するかということが重要だと考えました。一番避けたいのは「お金を使いたいのに使えない」という状態になることです。そこで、以下のルールを作りました。
生活防衛資金を最優先で用意する
仮に収入が途絶えても生活ができるようにするための資金を生活防衛資金と言います。これを確保するのが最優先。というルールを決めました。 ただ、まだ学生でそこまで重く考える必要はないので、運用にかけるお金と貯金する額を分けるということをしました。
このような経緯で以下の優先順位にしました。
- 生活費
- 生活防衛資金
- 持株会やNISAなどの制度活用(つまりこの階層には余ったお金しか来ない)
- そのほか
持株会を活用すべきかを考える
内定承諾先の企業に従業員持株会が存在するため加入を検討しました。 持株会とは、企業が福利厚生などで用意している、自社の株式を取得することを奨励する制度です。会社によっては奨励金を出してくれます。
具体例と注意点
奨励金が10%出る会社を例にします。毎月10000円拠出する場合、奨励金が10%出るので毎月11000円で自社株を買うことができます。つまり、10000円しか天引きされていないのに、それ以上の株式を取得できるということになります。
ただし、奨励金は税法上給与所得として扱われることに注意が必要です(累進課税の対象になる)。
持株会は自社の経営に関わる第一歩
持株会に加入することで、投資・経営視点でプロダクト開発のインパクトを考え、開発時の意思決定をできるようになるのではと考えました。ただ開発するだけでなく、顧客や経営の視点を持つエンジニアになりたいという思想からこのような考えに至っています。 また、持株会から株式を自身の口座に引き出し、株式の名義が自分になれば議決権を得て、自社の経営に関わることができるようになります。
それに、自分が開発したプロダクトが市場から評価されていることが株価という形で定量的にわかることも魅力だと思います。 株価が高いから顧客から評価されているとは必ずしも言えないことには注意です。
NISAをどのように活用するかを考える
新NISAでは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」がありますが、それぞれ仕様が異なります。基本的に投信か上場株式を扱うことになりますが、どのように運用するかを考える必要があります。
- どういう商品を買おうか
- インカムゲイン を狙うか、 キャピタルゲイン を狙うか
- 個別株は買うべきか
考えることはいろいろありましたが、次のように考え、何をコアにするかを決めました。
- 元本が小さすぎて配当金などを軸にしてもあまり利益にならないよな
- 高配当株投資でも配当利回りは10%を超えることはほとんどない
- 配当金狙いというだけで個別銘柄のリスクを負うのは流石に怖い
- それよりもDCA(ドルコスト平均法)で積み立てて値上がり益を狙いたい
- まだ若いからリスク許容度は大きくできそう
- 本業に集中したいからできる限り管理コストを抑えたい
- 手数料など余分なコストもかけたくない
となると、投資信託をコアにしようと考えました。投資信託といっても信託報酬が安く、市場全体に分散投資できるようなファンド(インデックスファンド)です。これを定額で積み立てていこうというのが基本方針です。
ただ、私は知的好奇心もあるので資産形成とは別枠で余った資金を使って個別株を成長投資枠で買おうとなりました。単純に国内企業を応援する、いわば推し活のような感覚です。
とりあえずこの辺で一旦始めてみようと思って証券口座を作り、NISAを始めてみました。
実際に始めてみて感じたこと
ルール設計が重要と感じた
一番怖いのは暴落でもなんでもなく、適当に曖昧なルールで投資をしてしまうことだと感じました。最終的に以下のルールで投資することにしました。
個別株はわがままな指値(さしね)、刺さらなかったら投信へ。
というルールです。なぜこのようなルールにしたかというと、
個別株は適当なルールで買うと高値掴みしやすいです。その企業特有のリスクを負うことになるので、できる限り安く買い、値動きに対する防御力を高めたいという考えがあります。ただし、あまりに厳しいルールだとそもそも買えなくなり、機会損失のリスクが生じます。そこで、指値が刺さらなかった場合は余った資金を投資信託に回すことで、少なくとも寝ている資金をなくし、市場で働かせることができるのではないかと考えました。
他にもルールがありますが、中身を理解している商品を買うとかビジネスモデルとか実際に利用しているなど知っている企業に投資するというような、一般的なルールです。
いくら投資に回せばいいのかわからなくなる
投資に回せる額を決めるには、生活費や防衛資金を除いた余剰資金を把握する必要があります。しかし、複数の決済手段や口座を使っていると全体像の把握が難しいと感じました。そこで、家計管理アプリを自作することにしました。
家計管理アプリ開発の詳細はこちら⬇️

このアプリを活用することで、毎月予算を編成し、月末時点でいくら持っているか、何にお金を使ったかなどを一元管理できるようになりました。とにかく失敗しづらい仕組みを作ることに専念しました。このような考え方はエンジニア特有かもしれません。
大学生のうちに考えて良かったと感じたこと
一番は金融知識が身についたということが良かったと思います。
視野が広がった
これが一番のメリットでした。今までニュースを見ても「日銀が利上げした」とか「円安が進行している」などと漠然と理解していた程度でしたが、資産運用を始めてからは「利上げしたから銀行は収益を得やすくなるけど、中小企業などが多少締め付けられるな」というように1つのニュースから複数のシナリオを予想して考えられるようになりました。
リスクに対する考え方が変わった
今までは元本が割れるリスクを取ることは危険だから避けたいというような考え方をしていましたが、適切にリスクを取らなければそれ相応のリターンが得られないということも実感することができました。確かに株式などリスク資産を持つとその資産は無になる可能性はあります。だからこそ、無になっても問題ない資金で資産運用をする。ということを理解できました。
複利は時間がある方が有利
資産形成は長期的に行うものです。そのため、早いうちに始められるなら始めたほうが良いので、実際に始められて良かったと思いました。ただ、今使えるお金ほど価値があるものはないので、将来のためにドケチ生活するのではなく、バランスをとることが大事だとも実感しました。
まとめ
- 将来のライフイベントを考えると資産形成も視野に入れる必要がある
- 情報収集は複数ソースから。金融庁の公式サイトがわかりやすい
- 言われた通りにするという受け身ではなく、自分の目的に合うやり方を考えることが大事
- 大学生から資産形成を考える一番のメリットは知識が身につき視野が広がることだった