エフェクト - PICOM マニュアル

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エフェクト

PICOMでは、各ノートに最大で複数のエフェクトを設定できます。エフェクトを組み合わせることで、シンプルな波形に豊かな表現力を加えることができます。

エフェクトの基本操作

エフェクトを追加する

  1. ノートを選択します
  2. サイドバーのNOTEタブ下部にエフェクトセクションが表示されます
  3. 」ボタンをクリックします
  4. デフォルトのエフェクト(エンベロープ)が追加されます
  5. 種別ドロップダウンから別のエフェクトタイプに変更できます

エフェクトを編集する

エフェクトの見出し部分をクリックすると、パラメータ編集パネルが展開されます。もう一度クリックすると閉じます。

エフェクトの順序を変更する

各エフェクトの右側にある「」「」ボタンで順序を入れ替えられます。エフェクトはリストの上から順に適用されます。

エフェクトを削除する

各エフェクトの右側にある「×」ボタンで削除できます。

エフェクト一覧

1. エンベロープ (ADSR)

音の音量変化をコントロールする最も基本的なエフェクトです。4つのパラメータで音の「立ち上がり→減衰→持続→余韻」を制御します。

パラメータ範囲説明
アタック0〜500 ms音が鳴り始めてから最大音量に達するまでの時間。0にすると瞬時に立ち上がります
ディケイ0〜500 ms最大音量からサステインレベルまで下がるのにかかる時間
サステイン0〜100 %音が持続する間の音量レベル。100%だと減衰しません
リリース0〜500 ms音が止まった後に余韻が消えるまでの時間

使用例: アタックを長めにするとストリングスのようなゆっくりした立ち上がり、アタック0+短いディケイでプラック(はじく)ような短い音になります。

2. トレモロ

音量を周期的に上下させるエフェクトです。音に揺らぎや動きを加えます。

パラメータ範囲説明
深さ0〜100 %音量変化の幅。大きいほど激しく揺れます
速度0.1〜20.0 Hz揺れの速さ。低いとゆったり、高いと細かく揺れます

使用例: 深さ30%・速度5Hzで自然な揺らぎ。深さ100%・速度10Hz以上でレトロゲームらしい激しいトレモロになります。

3. ピッチスイープ

音程を滑らかに上昇または下降させるエフェクトです。

パラメータ範囲説明
スイープ量-24〜+24 半音音程の変化量。正で上昇、負で下降
時間0〜2000 msスイープにかかる時間

使用例: -12半音(1オクターブ下降)+短い時間でレーザー音のような効果音。+2半音+長い時間で徐々に音程が上がるサウンドになります。

4. ビブラート

音程を細かく揺らすエフェクトです。歌うような表現力を加えます。

パラメータ範囲説明
深さ0〜100 cents音程の揺れ幅(100 cents = 半音)
速度0.1〜20.0 Hz揺れの速さ

使用例: 深さ20cents・速度5Hzで自然なビブラート。深さを大きくすると音程が大きくうねる、不安定なサウンドになります。

5. ポルタメント

前の音から次の音へ、音程を滑らかにつなぐエフェクトです。

パラメータ範囲説明
時間0〜1000 ms前の音程から目的の音程に到達するまでの時間

使用例: 100ms程度で自然なスライド。長くするとポルタメントが目立つ、表現力のあるフレーズになります。

6. アルペジオ

和音の構成音を高速に切り替えるエフェクトです。昔のゲーム風のゲーム音楽では、同時に鳴らせる音数が限られているため、この技法で擬似的な和音を表現します。

パラメータ範囲説明
パターンプリセットまたはカスタム和音の構成
速度10〜500 ms各音の切り替え間隔

プリセットパターン

パターン構成音(半音)説明
メジャー0, 4, 7明るい長三和音
マイナー0, 3, 7暗い短三和音
オクターブ0, 121オクターブ上との切り替え
パワーコード0, 7完全五度(ロック的な響き)
カスタム自由入力カンマ区切りで半音オフセットを指定

使用例: メジャーパターン+速度50msで、1つのノートが和音のように聞こえます。速度を遅くするとアルペジオ(分散和音)として聞こえます。

7. PWM(Duty比変調)

矩形波のDuty比(パルス幅)を時間的に変化させるエフェクトです。音色が時間とともに変化する、うねりのあるサウンドが得られます。

パラメータ範囲説明
開始 Duty比12.5% / 25% / 50%変調の開始時のDuty比
終了 Duty比12.5% / 25% / 50%変調の終了時のDuty比
サイクル10〜2000 ms1往復にかかる時間

使用例: 開始50%→終了12.5%で太い音から細い音へ変化。サイクルを短くすると素早い音色変化になります。

注意: このエフェクトは矩形波トラック(50%、25%、12.5%)でのみ効果があります。三角波やノイズでは音色の変化が起こりません。

8. ディレイ

音を繰り返し反復させ、エコー効果を生み出すエフェクトです。

パラメータ範囲説明
遅延0〜2000 ms各エコーの間隔
減衰0〜100 %エコーごとに音量が減少する割合
回数1〜10エコーの繰り返し回数

使用例: 遅延150ms・減衰50%・回数3でリバーブのような空間的な広がり。遅延を長くするとやまびこのようなディレイ効果になります。

エフェクトの組み合わせ

複数のエフェクトを1つのノートに重ねて適用できます。エフェクトはリストの上から順に処理されます。

おすすめの組み合わせ例

組み合わせ効果
エンベロープ + ビブラート自然な立ち上がりと表情豊かなビブラート
エンベロープ + アルペジオゲーム音楽らしい和音表現
ピッチスイープ + ディレイSFX的なレーザー音にエコー
トレモロ + ディレイ揺らぎのあるアンビエント的なサウンド